よろず屋 大江戸記

紫峰  2008-08-02投稿
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「越前の旦那ァーっ!!!」
ゆっくり振り替えると弥七が息を切らして走ってくる。
「何事だぃ?」
落ち着いた何か気が抜けたような間延びしたしゃべり方だ。
「通りで殺しですっ」
「そうかい・・・・物騒な世の中になったもんだ・・・・」
そういうと越前はゆっくりと向きを変えて歩き出した。
弥七は困った顔をして聞いた。
「旦那?行かねぇんですか?」
「それは同心の仕事だょ。私達には私達がやるべき事があるさ・・・・」
越前は振り返り眠たそうな目を弥七に向けふっと笑った。
「やるべき事って?」弥七はよくわからなかったが越前がまた歩き出したのであわてて後を追った。





〜登場人物〜

越前 晋-エチゼンシン-
よろず屋を開いている浪人。髪を軽く結いいつも眠たそうでおっとりしている。

妻木 弥七-ツマキヤシチ-
越前の助手で薩摩の生まれ。短い髪を頭のてっぺんで髷にし、口が上手く厄介ごとによく首を突っ込む。

伊東 神流-イトウカンナ-
越前に拾われた子で越前を慕い好いている。長い髪を高い位置で結い、年は15くらいだが剣術の並外れた才能がある。

中村 荘司-ナカムラソウジ-
江戸の同心で越前と仲が良く気の良い人。いつも事件を追っている。

左門 令一-サモンレイイチ-
中村の部下の岡っ引き。中村を尊敬してして仕事が早く剣の腕がたつ。


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