あなたの肩越しに見える景色が好きだった
あれから一人に戻り
季節が巡り
また色んな景色を見た
何だか物足りない
何を見ても記憶に残らない
何を感じても寂しくなる
隣で笑うあなた
少年のような声
風になびく綺麗な栗色の髪
優しい目
甘い匂い
小麦色の肌
目を閉じて思い出せば懐かしい
切なくなって泣きそうになるから目を開けた
やっぱりあなたが隣にいなくて
またあなたが恋しくなる
綺麗だった
どんな景色でも
全てが美しかった
目に映るもの全部沢山の思い出になったのは
目に焼き付いて離れなかったのは
あなたが景色の一部だったから
そこにあなたがいたから
色んな物を感じることが出来たのは
そこにあなたへの恋心があったから
目に見えるもの感じる物全てが
あなたという存在で作り上げられていた