赤い服の女性 最終話

くま(・(ェ)・)ノ。  2008-08-03投稿
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次の日、大学の友達に昨日の赤い服を着た女性の話をしたら、慌てて携帯のニュースを開いて見せてきた。

『昨日午後6時40分に○○県○○市○○町の山中で女性の死体が発見されました。現場の状態から警察は自殺と断定、特徴は「白い服」を着ており警察は身元の確認を急ぐとともに…』

本当に不思議な話だ。
なぜか悲しさが込みあがった。
たいした会話もしていない。昨日まで知り合いでもなかった彼女に僕がこんな感情を持つなんて、今にしてみると顔を思い出すこともできない。
ただ思い出すのは赤い服を着ていたということだけ。あの女性にとって
僕と過ごした時間がどんな気持ちだったろう。

あの日
似合わないと言っていた赤い服を確かに彼女は着ていた。


赤…。

悲しさは恐怖に変わる。
今も鮮明に覚えている。
真っ赤の服に身を包む女性を…。


蒸し暑い初夏にした不思議な体験。

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