ユイ
自分の名前
現在高校3年生
性別女
毎日常に憂鬱と共にあった
進路だの勉強だの周りからの圧力に押し潰されそうな日々
対人関係でも我慢を強いられる場面が多々ありそれはさらなる圧力となり自分を押し潰しそうなまでに膨れ上がっていた
きっとこういった圧力によるメンタル的な圧迫が人を自殺に追いやるのだろう
そんなくだらない妄想を膨らませながら今日も歩く
現在自分の…というより全国の学校は夏休みだ
宿題も終わってしまい得に何もすることがない自分はたった一つのウサ晴らしに出かけている最中だ
自分は常日頃ファッション等にとても気を配っている
そんな自分にとって服を買いに出かけるというのはこの上ない幸せなのだ
ぶぶぶ…
?
携帯電話が振動している
着信とメール受信の振動は別に設定されているからわかる
これは着信だ
急いで携帯を見た
080-****-****
この番号は…
ヒトミだ
私はヒトミが好きではない
嫌いだ
だから登録もしていない
登録していないので画面には名前ではなく番号が表示される
しかたなく電話に出る
「もしもしゆい?今から家来れる?」
「今出かけてるから無理」
「今どこ?」
「〇〇に買い物行く途中で今…××町んとこ」
「じゃあまだ近いじゃん 来て 話聞いてほしいんだ」
「…わかった」
強引な女だ
しかしヒトミにはあまり逆らえない
理由は多くあるが…一番の理由はヒトミがクラスの頂点だからだ
ヒトミに逆らえば次の日から席はないに等しい
神のつもりか
さっさと死ね
そんなことばから考えながら家に向かった
家に着き部屋に導かれる
そこで1時間自分はヒトミの彼氏とのどうでもいい幸せな出来事を語られた
こんな事で私は呼び出されたのか
「もう帰っていいよ」
…
「じゃあねー」
無理矢理笑顔を造りヒトミの家を去った
なんで奴の下らない話のせいで自分の癒しの時間を無駄に…
頭の中で暴言を吐きまくる
その時
突如胸の辺りから赤い液体が噴き出した
血だ
自分は目が開けられなくなりその場にはいつくばった