僕は君の未来を永遠(トワ)に。<66>

麻呂  2008-08-03投稿
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♪ ♪ ♪ ♪ 〜 ♪


暫く放心状態に陥っていた僕の目を覚ませたメールの着信音。





《泣き虫未來☆》





えっ???





飛行機の中って携帯の電源を切らなければならない筈‥‥。




《エリカちゃん!!電源入れてちゃ怒られるよ!!》





慌てて簡潔に返信した僕。





《そうなの。怒られて飛行機から追い出されちゃった。》





彼女は何を呑気にメールを送ってくるのか。










《う・し・ろ☆》





《僕をからかってるの?!》





不可解なメールを送信してくる彼女に少し苛立ちを覚えた僕は、





出口へ向かうべく展望デッキの鉄柵から掛けていた手を離し、





後ろを振り返った――







一瞬――





僕は目を疑った――




そこには――





今にも泣き出しそうな笑顔の彼女がいた――





『今‥気付いたの。あたし。


一番大切なのは何かって‥‥‥。


あたしにとって‥‥

一番大切なヒトは‥‥‥‥‥


大切なヒトは‥‥‥‥‥。』










『エリカちゃん???』














『未來。あなただって。』



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