鹿児島商業高等学校
日本の公立の高校で
唯一の男子校である。
新一年生の入学式、
サッカー部入部志望
の寺山健太は
一足先に自分の教室に
入っていた。
入学式にはまだ早い
時間なのに、
もうすでに1人の
男子が教室にいた。
寺山(…何だよ、一番に学校に着いたと思ったのに…。)
二人は無言のまま
ただ机に座っていた。
寺山はさすがに
気まずいと思い、
その男子に話しかけた。
寺山「…ょ、よっ、俺寺山っつう名前。天保山中出身。お前は?」
男子「……………。」
寺山「っあ、いやっ、ゴメン…。」
寺山(ちょっといきなり過ぎたか?)
それから少し
間をおいて、
その男子が口を開いた。
男子「俺っ?お前俺に向かって話してたの?」
寺山「えっ?あ、うん…。」
男子「俺、陰乃神アゲハ。」
寺山(…な、何ちゅう名前だ…。)
寺山「…そ、そう…。ところで、中学ん時は何か部活してた?ちなみに俺サッカーしてた。俺ここでもサッカーやるつもりだけど。」
陰乃神「…俺部活ってゆうか仕事ってゆうか、あれやってんだよ今でも、その……………………………………………………………疫病神…。」
…………。
寺山「……えっ?な、何?今、何て?」
陰乃神「…だから、…疫病神って言ってんだろ……。」
寺山「……………………そう……………………………………………えっ?」
続く