僕は君の未来を永遠(トワ)に。<67>

麻呂  2008-08-04投稿
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* * * * * *

それから一年後――


『ねぇ未來。そんなに緊張しなくてもいいからねっ!!』



ペーパードライバーだった僕が、もう一度、自動車学校の特別講習を受けて、


なんとか普通に運転出来るようになって早一年――


そして、エリカちゃんが僕の彼女になって早一年――


エリカちゃんの実家が帯広だから、やはり車を運転出来る事は必須。


今、僕の運転する車の助手席には、エリカちゃん‥‥彼女の姿があった。



『うちの両親に初めて会う訳じゃないじゃん。』



『うん。そうだよね。今日で3回目‥‥だっけ?!』



『4回めっっ!!』


エリカちゃんの御両親とは、何度か面識があった。


凄く気さくで話しやすい御両親だ。


初めて御両親に会った時、一人娘の彼女とお付き合いをさせて頂いている僕の事を、“息子が出来た様だ。”と、凄く喜んでくれたのを覚えている。


そんな僕は今日、初めて彼女の実家へ行った時以上に緊張していた。


何故なら――


今日は、エリカちゃんを一生守り抜く決意を、御両親に報告するつもりだからだ。


この事はまだ彼女には言っていない。



『未來。そこのコンビニで停めて。あたし、ジュース買ってくる。』



彼女が車から降りる瞬間、



コトン――ッと音がした。



彼女は気付かず、コンビニの中へ入ってしまったが、運良く車の中に落ちたソレを、僕はしげしげと見つめてしまった。


――スケジュール帳???―――\r



なんだ。



スケジュール帳か。


よく見ると、何か挟んである。


別に盗み見るつもりはなかったのだが、スケジュール帳に挟み込まれたソレが、大事そうに持ち歩かれているのかと思うと、


僕の中の興味と好奇心が、その衝動に駆り立てられたのだ。

僕は、スケジュール帳に挟んであった、淡い水色の封筒の中に入っていた便箋2枚を取り出した。



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