次の日、体育館に翔人と大和の姿はあった。
「翔人、いいニュースだ。メンバー三人連れてきたぜ。」
「本当ですか?」翔人が嬉しそうに笑う。
「ただ、ド素人なんだ。」「ド素人は余計じゃ!!」その三人が同時にツッコむ「まぁ、紹介するよ。こいつが深津修司、その右が進藤連悟、隣が松田優哉だ」「僕は柊木翔人、よろしくです。」
翔人は三人と挨拶を交わす「あとは、顧問か・・」
「あてあるんですか?」
「一応な。」
そう言うと、大和は翔人を連れ校長室へ向かった。
「バスケ部に顧問ですか・・・」
「お願いします!!」
大和の頼みに校長は少し考えて言った。
「いいでしょう。ただし、条件があります。」
大和と翔人は静かに息を飲んだ。
「2年以内に成績を出せなければ廃部、ということでよろしいかな?」
少し黙って二人はうなずいた。
三日後、五人のもとに先生が来た。
「全く、オレがバスケ部顧問か・・」
「それはこっちのセリフだぜ。中宮先生。」
中宮隆之、日本史の先生でバスケとは全く無縁である「しかし、弱ったな。練習させようにも体育館は一杯だしな・・・」
翔人たちが心配しながらも復活への道程は確実に進んでいた。