〜雲家たち〜
雲家と雷家は未だ死闘を繰り広げていた。しかし、今は最初の数から大分減っていてもう8人しかいなかった
雷家)もう少しで雲家が全滅する
生き残りの雷家は皆ヘラヘラと笑っていた
紫雲)(おかしい!何故身内が殺されたのに平然と笑っていられる!?
香雲の父親の紫雲が疑問に思った直後だった
「うっ!?」
何と、雷家4人が一斉に気を失ったのだ!
玲雲)一体何が起きたの?
四人が不思議に思い構えを解いた時だった
「ウウッ」
何と、雷家の人達がゾンビみたいにフラフラと立ち上がってきたのだ
雲家4人がもう一度戦闘体制に入る
〜風紀たち〜
血まみれの雷切を持ち大量の返り血を浴びて立っている雷斗
風紀)おっお前…ゲホッゴホッ
上手く喋れなくて掠れた声を出す風紀
雷斗)思い出したんだ………僕が二年前にやった事…君達にやった事をね。お父さんは本気で風紀達を殺そうとしていたよ。僕がやっ……殺らなきゃ皆殺されていたよ
雷斗は途中から大粒の涙を流した
風紀)だっ……
風紀は、言いかけたが止めた。雷斗自信相当辛い事を知ったからだ
雷斗)僕ら雷家はケジメつけなきゃ行けないしね
雷斗は雷矢の瞼(まぶた)を閉じさせながら言った
風紀)……そうだな
倒れた香雲とナラビを見て答えた
雷斗)それよりも君ら3人をどうにかしないと
立ち上がって3人をみた雷斗が言った。確かに風紀とナラビはダメージが酷くて動けないし香雲に至っては死ぬかもしれない位の出血だ。香雲は出血量が多くて気を失っている
風紀)だが、ここからだと雲家まで香雲が持たない
舌打ちをして歯ぎしりをする風紀に
雷斗)ここを何処だと思ってるんだい?
雷斗が笑って答えた
雷斗は見た目の細さからは反比例した力持ちで動けない三人を担いで廊下を歩いた
数分後風紀は月の光が漏れている扉が目の前にあることに気付く
風紀)あれって
風紀が呟くと
雷斗)月の結晶のある部屋さ
その言葉に風紀の胸の鼓動が高まる
だが
風紀)(けど、首謀者は消えた。もう月の結晶に用は無い。傷が癒えたらさっさと脱出しよう
風紀がそう考えてると、雷斗は扉を開き部屋に入って行った