『ねぇエリカちゃん。今度、ユキちゃんも連れて、十勝観光しようか?!』
なんとか拗ねてしまったエリカちゃんの機嫌をとる僕。
『あっ。それいいわね。あたしのお父さんの知り合いが、酪農やってるから案内出来るわ。
搾りたての牛乳と美味しいチーズが食べられるわよ。』
つい今まで拗ねてた彼女が、もう機嫌が直った。
尤も、こんな気の強い彼女の事を大好きなのが僕。
僕の好きな言葉の中に“輪廻転生”という言葉がある。
そう、人の魂は、何度も何度も生まれ変わって行く。
“生まれ変われる”ってコト――
それってとても素敵なコトだと思うんだ。
エリカちゃん。
恥ずかしくて、なかなか面と向かっては言えないけれど、
こんなダサイ僕を好きになってくれてありがとう。
僕は一生君を愛しているよ。
これからもずっと一緒に歩んで行こうと思ってる。
君の未来と共にね。
そして、ユキちゃん。
小さいのに、僕よりも強くしっかりしてて、
将来はとても素敵な女性になれる事間違い無しだね。
ユキちゃんの強さから、僕の方が大切な何かを学ばせてもらった様な気がするよ。
ユキちゃん――
お兄ちゃんはユキちゃんの事、ずっとずっと温かく見守っているよ。
『――ちょっとぉ!!未來!!聞いてる?!』
バチン☆
『いてっっ。』
今――
2人の“キミ”に伝えます――
僕は“君”の未来を永遠に―――\r
☆おしまい☆