【間に合わなかったか…】
「一体何がどうなってんの!?」
【いるぞ…奴が…】
「奴って?」
【炎竜が…】
「はぁ?炎竜はさっき変態が殺したって…!」
不思議そうに言うレン。
【こいつはただの炎竜ではない……炎竜の上をいく存在…蒼炎竜だ】
「するって〜と…強いってこと?」
【黒竜より強いぞ?】
「黒竜って…俺が前に殺されかけた奴?」
【あぁ】
「ていうか何で俺が黒竜に殺されかけたこと知ってんだよ」
【だから地上のことなら何でも分かるっつーの】
「そう言えばそうだった」
【ちなみに黒竜の体の表面の鱗は強力な磁石で出来ていてな……更に奴の吐き出す黒い球は当たった奴は、そいつだけ重力が何十倍も強くなり、その場から動けなくなるぞ……最も、ものの数分で効果は切れるけどな】
「じゃあ銀狼が当たったのって…」
【…銀狼?誰だそりゃ?】
「え?ほら、俺と一緒に銀色の巨大な狼がいたじゃん!」
【あぁ…銀竜のことか】
「銀竜!?」
【あいつも飛竜だぞ】
「えっ?だって翼なんて生えてなかったぜ?」
【まだ覚醒前だったんだ!お前が居なくなった後、あいつに翼が生えたんだぞ!…まぁ最も、まだ覚醒は終わってないがな】