レンは、力で無理矢理アスカの刀を弾き返し、アスカに退かせる。一度下がったアスカは、体勢を立て直し、レンに向かって行く。アスカの右からの斬撃を、レンはしゃがんでよけ、一瞬隙の出来たアスカの腹に向かってクザンを振るう。しかし、アスカはそれを後ろに下がることで避ける。両者譲らない戦い。だが、やはり両者の顔から笑みは消えない。
「なかなかやるじゃん!少年!」
「どうも!」
そう言いながらレンはアスカの下へ走り、右足を軸にして回転し、斬りつける。
アスカはそれを鳳凰刀で受け止め、弾き返し、隙の出来たレンに斬りつける。レンはかろうじて後ろに飛ぶことによりそれを避け、立ち上がり、アスカに切りかかる。アスカは鳳凰刀を横にし、受け止めの体勢に入るが、来るはずの衝撃が来ない。気が付くとレンがスライディングでアスカの又を抜け、背後へと回り、アスカに切りかかっていた。アスカは振り向くと同時に鳳凰刀で斬りつけ、勢いに負けたレンは狗斬を離してしまった。
一瞬背後に飛んだ狗斬を見て、目線をアスカに戻した瞬間、鳳凰刀の剣先がレンの胸に向けられていた。
驚きを隠せないレンを見て、アスカは笑いながら言った。
「…俺の勝ちだな♪」