【磁石!磁石!】
「はぁ?」
【磁石を使えぇ!!】
「お、おう!」
レンは、巨大な磁石の盾を想像した。すると…
【「なんかすげぇのキターーーーーーーーーーーーー!!」】
既に紅い雷を纏う黒竜が、覇雷とレンの間に立ち、覇雷を受けた。当然レンは無傷だが、覇雷をくらった黒竜も無傷だ。逆に、黒竜の覇気が一段と高くなったようにレンは感じた。
「黒竜!」
【とんでもねぇ磁石だな…】
「ググガググググガ」
『…何で俺はここに居るんだ?』
「お〜い…黒竜?」
黒竜は、レンの方に振り向いた。
「ガッ!グガガガ!」
『あっ!小僧!』
あっ…俺こいつに狙われてるんだった
「ガッ…グガガガガ…ガガ」
『…まあいい…俺は眠いから…帰る』
良かった…
黒竜は森の方へ飛んでいった。
「おっかねぇ〜な〜」
【磁石を想像するのはやめとこうぜ…】
「だな…」
「だ〜か〜ら〜!勝負は終わってないっつーの!」
黒竜が現れたことに驚いたアスカだが再び自分を無視しているレンにイラつきを感じ、そう叫んだ。
「鳳凰雷牙!」
二つの雷が挟むようにしてレンに飛んでいく。
「甘く見てもらっちゃ困る!」
「何?」
「くらいやがれ!…剛岩鬼斬!!」