「いいから金出せや」
親父狩りを生まれて初めて受けている。知らない奴にオッサン呼ばわりされて…他の四人はうすら笑い。
「はぎとれよ」
「きゃははは」
だんだん腹が立って来た。俺にナイフを突き付けていた男が俺の服をまさぐっている。財布を探しているのか…
男の注意がそれた。男のナイフを持つ手の親指の下に自分の親指を押し当てもう片方の手で手首を掴み体を捻りながら体重をかけてやる。男の手からナイフが離れた。そのまま男の首に手を回し右手を男の胸にあてブレーンバスターのように持ち上げ右手を地面に叩きつけて泡をふかせた。
残りは!と目をむけたがかかってくる様子はない。それどころか仲間おいて逃げやがった。
…あきれた
残された男が目を覚ました
話してみると男は中学生らしい。
一緒にいた男は同級生で女は十九才のフリーターらしい。サイトで知り合い遊ぶ金が欲しくてやったらしい
自由、横暴、これらを一緒だと考えるのが都会の小僧の考え方なのだろうか…
…あきれた…まぁどうでもいいや…帰ろう。
次の日面接結果の電話がきた。結果…
…不採用…
…親父狩りを受け面接不採用…最悪じゃー