私の卒業アルバム ?

あゆみ  2008-08-06投稿
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何度ナースコールを押しただろう…。
ようやく「分娩室に行きますからね。これから眠りますよ。」と言われた。ストレッチャーで運ばれている時は意識がもうろうとしていた。 …目が覚めたのは夜9時頃だった。看護師さんに出血量のチェックをされていた。「無事に終わりましたからね。」体が軽くなっていてもういないんだと気付いた。
「明日の朝、先生の診察になります。」という言葉を聞いて薬のせいかまた眠ってしまった。
次の日の朝「無事に手術は終わりました。出血も少なくて問題なさそうですね。158gの男の子でしたよ。」
「あぁ…。本当は生きられたかもしれなかった命を殺してしまったんだ。」と殴られたような衝撃だった。死産届けに母親の欄に記入し、父親の欄も記入しながらごめんね…と何度も心の中で繰り返した。
そして退院になり、一人で帰るしかないと思ったら親友から電話が来た。
彼氏から連絡が来て迎えに来てくれたのだ。申し訳ない気持ちでいっぱいなのと同時に迎えてほしかったのは誰でもなく、子どもの父親である彼だっただけにショックだった。



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