予感は的中した。
安心はできない。まさにそうだった。
反乱を起こしてから、都を抜けて、ある町で休息を取った。
反乱を起こしたのが俺たちだということを知っていた町の人々は良くしてくれた。暖かかった。
考えたら、親よりも――
だが、その後に異変が起きた。
すでにその町に貴族の伏兵がいた。
包囲された。
必死で戦った。ぬるま湯に浸かってた貴族と違い、鍛練を積んだ俺らは貴族じゃ相手にならなかった。
だが、数が多すぎた。
バラバラになった。
俺は切り抜けた。
周りには仲間は一人しかいなかった。
他のやつはどうしただろうか?
切り抜けた?死んだ?
分からない。
とにかく、今仲間は一人しかいない。
名前はラィナ。
貴族時代に食堂で会った。
食いまくってた。貴族の風貌の無い貴族。俺と同じだった。
第一印象は
大食い、ガキ。
だった。
戦場では巨大なハンマーを振り回していた。
その華奢な体格の何処から力が出るのか、不思議だったが、まぁ、あれだけ食うのだし、納得だ。
ちなみにこいつ、品がないアホだが一応、女だ。