ラフィト運動公園までは30分は掛かる。二人が車に着いた時だった
「君の運転(一般速度)だと確実に間に合わないけど?」
エドが、こんな状況下で意地悪にダルに問い掛けた。ダルは一瞬戸惑ったが
「分かったよ!だが、絶対に15分で着けよ」
やけくそになって助手席でシートベルトをはめるダルに
「なめちゃ困るよ。10分だよ」
エドは、満面の笑みを浮かべて答えた
「えっ」
引きつった瞬間、車は爆走した
〜ラフィト運動公園〜
エドの宣言通りたった10分で公園に着けた。そりゃそうだとダルは、心中思った。なんせ交通規制を一切無視して時速100キロ代を一度も落とさなかったのだから。当然の如くダルは酔っていたが、3回目なので少しだが慣れ始めたようだ
ラフィト運動公園は老若男女人気ある公園だ。今日は休日って事もあってかその人数も半端ではない。公園にいる人をみたダルは
「こんな人数の中からシルバーバードを探せってか?」
落胆したように呟く。ラジコンで遊んでいる奴だけでも十数組いる
「取りあえず、時間までまだ10分弱ある。手分けして探そう!」
エドが走り出そうとした時だった
「ちょっとまてエド!」
ダルが、エドの腕を掴んだ
「あの河の近くを飛んでいる飛行機……」
ダルが、河川近くを飛んでいるラジコンを指差す
「確かに銀色だが…他にも同じようなラジコンはあるよ」
「あぁ、そうなんだが…あのラジコンだけ翼に何か書いてあるんだよ」
ダルが、ぼやく様に言うとエドは車の中から双眼鏡を持って来た
「なんで、双眼鏡が常備されてるんだよ?」
一応聞いて見ると
「バードウォッチング」
エドは、双眼鏡を覗きながら親指を立てて答えた
「嘘くさ〜」
白々しくエドを見ると
「あっ!何か書いてある……え〜と“FORダル”だってさ」
棒読みで書かれてる事を読むと
「あの野郎ぉ!」
ダルが、握り拳を作る。ナメられてると思ったんだろう。苛立ちが募るが、もうじき爆発するので二人は急いだが、人が多すぎるので中々前に進めないそんな中
「なぁ、所であいつは爆弾を止める方法って言ってた?」
エドはふとそう思い恐る恐るダルに聞くと、ダルの顔は真っ青になってた
「「ヤバい!!」」