恋愛論*24

デニミウソン  2008-08-09投稿
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亜紀の事は瞳には話さなかった。いや、話せなかった。



亜紀以上の存在を僕は期待していなかったから。



瞳は、やはりまっすぐで曲がった事が嫌い。不器用な、そして真面目な子だった。



いじめの原因はいろいろあるけど、周りに理解出来ないまっすぐな心、これは多くの人間にとって、ねたましいものなのだろう…。



僕は真面目な子に弱い…。人気のない信号を二人で待っていた時、思わず瞳を見つめ続けてしまった。


「どうしたの?」


「えと…、何だか僕ら小学生みたいだなと思って」適当にごまかす。


「そうね。手を上げて渡ろっか?」手を上げて無邪気に歩こうとする瞳。道路に少しはみ出してしまったその時…。


急に凄いスピードで車が近付いて来る。


「危ない!」手を掴んで引き寄せる。


大きな音を立てて車が過ぎ去ったあと、


「危ないなあ」僕は少し腹が立ったけど、人気がないのと、瞳を抱き寄せている自分に気付く。


「ありがとう。」そう言って瞳も抱き付いたまま離れない。


腕の中にすっぽり入る小柄な瞳を僕はしばらく抱き締めていた。



「私、裕樹君が好き」か細い声で瞳は言った。

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