ナナコへ

ミザリィ  2008-08-09投稿
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キミが初めて家に来たとき、風邪をひいてたよね。

キミはとてもおりこうさんで家族みんなを愛してたよね。それから、チロが仲間入りしてよくケンカをしていたね。
どんどん大きくなってキミはとても臆病で人がくるたびに吠えていたね。

キミは病気しがちで子宮のオペの為、入院してた時、弟と2人でお見舞い行ったとき麻酔効いててもフラフラした足取りで喜んでくれたよね。

夏には家族みんなで出かけたりキミが若かった頃には海でホントの犬掻きをしてて笑えたって。 この時あたしはいなかったよね。

三年前、キミに悪性腫瘍ができてしまった。もう歳だからオペする力もないからってキミは三年間、段々大きくなる腫瘍を抱えてても大好きな散歩には必ず行ってたね。 そう…キミが動けなくなる前日まで…

朝、キミが動けなくなって病院に連れて行ってる最中あたしは泣きっぱなしだった。安楽死を余儀なくされ、キミを病院に入院させたのが息をしているキミに会った最後だった。あたしはODをしたんだよ。キミに一緒に逝こうって…でもあたしは目覚めた。そして病院からの電話。『眠るように息を引き取りました』

あたしはキミに命を救ってもらったと感じた。だってあの薬は大量に飲んだら絶対に身体に支障をきたすって言われてたから…それでも何ともなかったから…
当たり前に過ごした毎日。ずっと一緒にいるのが当たり前になってた。 最後、一緒にいてあげられなくてごめんね。
本当に寂しい思いをさせてごめんね。キミは幸せだったのかな…

お母さんがいるし、先に事故でお空に逝ったチロもいるよ。三人で仲良く楽しく過ごしてね。

あたし達はぜったいに忘れないよ。ナナコ…
大好きなナナコ。
あたし達の家族になってくれてありがとう。
そして、ごめんね…

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