すると 扉が開いた。
山本静子が捜査官につれられて 入ってきたのだ。
静子は深々と頭を下げた。
………
捜査官の1人が修二に耳打ちをした。
「川畑さん…今から遺体確認になります。一緒に来られた方が……。」
「何か他に分かった事はないのか?」
「今、鑑識から連絡が入り、爪が見つかった様です、おそらく身元も判明すると……、山中敦の方は見つからない様です、会社にも来ていない、自宅にも…、あっ!この件はまだ山本静子には何も確認とれてません、トップが川畑さんも、山本静子と一緒に遺体確認に付き合う様指示が出たんで……。」
「私が?……一緒にしろと?そう言ったのか?」
「はい。もちろん植山さんもです。山本静子の反応を探れとの事でした。」
「なるほどな……。」
修二は立ち上がり、山本静子に話した。
「私も一緒に行きますんで、しかし、あなたと2回も会う事になるとわ…。」
笑ってみせたが、山本は無表情だった。