あんたの幸せを願う。

真奈美  2008-08-11投稿
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あんたが残した優しさは、今も私の胸に残ってるよ。

一人きりで辛いとき、誰も信じられなくなったとき。

あんたは私の心の中で、びっくりするくらい私の近くにやって来て、

「無理すんなよ」

びっくりするくらい、優しい声で呟くんだ。

そのたびに、涙出そうになるよ。

お腹の辺が、すごくすごく温かくなって。

気づいたら洗い流されてる、嫌なこと全部。

……あんたはすごいね。

あんたはいつも私を助けてくれる。

微笑んでくれる。

たくさん、たくさん救われたよ。

ねぇ、私はあんたに何をしてあげられただろう。

あんたが失恋して悩んでたときも、私はきっと心の中で、ひそかにほくそ笑んでた。

最低だね。

でもそれは、私があんたを大好きだったから。

……あれ?

私やっぱ自分の都合ばっかじゃん。

最悪……。

ああ、何でもっと優しくしてあげられなかったんだろう。

後悔、後悔ばっか。

ごめんね。

本当にごめん。

あんたにできるただひとつの償い。

それは、あんたの幸せを願うことだと思う。

ただ、もう会えないことも知ってるから。

私はもう何も望まないよ。

ここでひたすら、心から祈ってるね。


あんたが、幸せになれますように……。


――
ごめんね。

そしてほんとに、ありがとう……。

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