未設定ー24ーキミは誰?カツミとアフターとアユムの世界

未伊子  2008-08-12投稿
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未伊子さんは会社の人に聞く前に、アフターについて話せる人がいることに気がついた。隆也さんである。
(彼ならワタシよりは何かは分かるやろ〜、試しに聞いてみよ!
話すコトバはゆっくりでも意思は伝えるコトが出来るのだから、一番頼りにしている隆也さんに聞かなくてはね…!)
楽天的性格な未伊子さんはそう思いついたら、深く考えナィで行動に移した。
いつもより早い時間ながらも隆也さんを揺すり起こすと、布団の中でもぞつく彼にこう聞いた。
「おはよー、質問あるんだけどイイ?」
にっこり微笑みながらの登場に、夢うつつながらも隆也さんは答えた。
「な、にー?」
「ホストのね、クラブとか知っとる?ていうか、わかる?」聞かれた質問の意味を理解するのに、時間を要したが未伊子さんが聞きたいことには耳を傾ける隆也さんであった。
「で?」
「ホストのアフターって何か分かる?分からんなら分からんて、よかとよ…たいしたコトやナィし」隆也さんは宙を見つめた、目がさまよい始めてる。過去の記憶の中から質問の、答えになるモノをさぐっているようだった。
「わ、か、ら、ん」答えは靄に隠れて見えなくなっていたので、隆也さんはそう答えるほかはナィ。未伊子さんの悲しそうな顔を見ると、なにか重大な質問であったような気もするが、それすらも消えかかっている。
「そうか、分からんならそれでよかとよ、夜遊びしてナィ証拠やし♪まだ早いから寝ててイイよ!」
未伊子さんは勝手な解釈をしつつ浮かれいるようだ。彼女は何故いつも人の話を、聞いているようで聞いてナィのか?
その姿がなんだか、懐かしいモノであり大切であるコトは分かる。しかし、今の自分には分からないモノが多すぎる。
布団の中で辺りを見回してはいつも混乱していた。
どうしてこの部屋で寝ているのだろう?
××県〜〜市のマンションの寝室ではナィのが、理解出来ない。
(昔住んでいた懐かしい家、ここに来たのは何十年ぶりだろうか〜!)
どうしてココにいるのだろう。
そして、その質問にあう答えを見つけられないでいた。

「ご飯だよ、起きて!」
未伊子さんがニコニコとやってくる、彼女は何故か機嫌がイイらしい。
その声を聞いて、隣からもそもそと布団の山から顔を出した、チビろぉ〜の顔を見る。
(お前ずいぶん大きく、なったな〜。)

《ー続くー》



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