例えそれが

ゆかり  2008-08-13投稿
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“例えそれが運命と呼べるならば”


“それは受け入れなければいけないだろうな、”








真っ白な診察室。
全てを包み込むような白い部屋に俺はいた。
ーただ、立ち尽くすことしかできないで−…。

先ほど医者には余命が1ヶ月だと言われた。
別に余命を宣告されたとかに吃驚したのではない。
ただ、“1ヶ月”に吃驚しただけ……。
何故に1ヶ月なのだろうか。

あと一ヶ月なのに……

神様はなんて酷い人何だろ…


やっと君に『スキ』だって『愛してる』って言えるのに………


やっと君を一生愛することができると思っていたのに……



幸せにするって
約束、したのにな………












守れなくて





ごめんな……


















“人の命はなんてちっぽけなんだろう”

“いや、人じゃ無くて俺か、”


“大好きな人に大好きだと言う前に君の前から消えちゃうなんて、さ”




“こんな運命なんて、俺の、こんなにもちっぽけな運命なんて壊れてしまえばいいのに”









“俺ハタダ君ヲ愛シタイダケナノニ………”



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