“例えそれが運命と呼べるならば”
“それは受け入れなければいけないだろうな、”
真っ白な診察室。
全てを包み込むような白い部屋に俺はいた。
ーただ、立ち尽くすことしかできないで−…。
先ほど医者には余命が1ヶ月だと言われた。
別に余命を宣告されたとかに吃驚したのではない。
ただ、“1ヶ月”に吃驚しただけ……。
何故に1ヶ月なのだろうか。
あと一ヶ月なのに……
神様はなんて酷い人何だろ…
やっと君に『スキ』だって『愛してる』って言えるのに………
やっと君を一生愛することができると思っていたのに……
幸せにするって
約束、したのにな………
守れなくて
ごめんな……
“人の命はなんてちっぽけなんだろう”
“いや、人じゃ無くて俺か、”
“大好きな人に大好きだと言う前に君の前から消えちゃうなんて、さ”
“こんな運命なんて、俺の、こんなにもちっぽけな運命なんて壊れてしまえばいいのに”
“俺ハタダ君ヲ愛シタイダケナノニ………”