エリザベスドール(24)

ぐうりんぼ  2008-08-15投稿
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怖い表情で部屋に入って来たディック。

いきなり、フレデリカの頬をバシーン!

「フレデリカ!」

「何んで、アンタがウチへ来たのよッ!?」

「うるさいッ! 今夜の俺とのデートに来れないってオメェが言うからよ、来てみたらコレだッ!」

ルークが起きると、ディックは間髪を入れず殴り飛ばした。

慌ててフレデリカが止めに入る。

「チョット、乱暴はやめてよッ!」

「おいルーク! キャサリンと付き合っていながらテメェ、俺の女に手を出すとはどう言うつもりだッ!?」

「僕はただ、彼女に呼ばれて来ただけだッ!」

「ウソを付けッ!」

「本当だよ! フレデリカが僕の誕生日を祝ってあげるからって言うから、来ただけだッ!」

「ルークの言う通りよ!」

一緒に釈明するフレデリカにディックは指差して怒鳴る。

「フレデリカは黙ってろッ! 俺はコイツに聞いてんだッ!」

「僕はやましい事は、何もやっちゃいない!
このキチガイ野郎、変な思い違いをするなッ!」

「テメェ、誰に向かってそんなセリフ言ってるんだ!?」

ルークはクールな笑みを浮かべる。

「暴力振るう事しか能が無い君にだよ」

「んだとォッ!?」

ディックは狂ったように、ルークをボコボコに殴り続けた。

その様子を窓の外から誰か見ている。

顔中アザだらけで、床に倒れているルーク。

「く、くっそォ!」

体を震わせながら、ゆっくりと起き上がってディックを睨み付ける。

ディックはルークに近寄って指を差した。

「とっとと失せろ人殺し野郎めッ! 今度又、フレデリカに近付きやったらテメェ、二度と学校に来られなくしてやるからな、覚えておけッ!」

「…」

ルークは何も言わず、部屋を出て行った。

床にはプレゼントの品物が放置されている。

「全くアンタって暴力振るう事しか能がないのッ!?」

「コレが俺の、やり方何だよ!」

「ケダモノォッ!」

「イイかフレデリカ!?
二度と浮気すんじゃねーぞッ!?」

「…」

憮然とした表情で何も言わないフレデリカ。

「黙ってないで、返事しろいッ!」

「!?」

ディックの後ろに視線を向けたフレデリカが体を震わせた。

「ふれでりかァッ!」

「ディック…、後ろ…」

「あーん? 何だよ?」

後ろを振り返ったディック。

そこに!


つづく

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