第四話、魔天出現
「はははは、まだいきておったか、皇殿!」
黒い物体の上から声がした。男の声だ。
「貴様が黒幕か!」
神明は左手の銃を上に向けの引き金を引いた。
「ひいゐゐゐゐ!」
黒幕の男はさけびながらも紙一重で避けていた。「神明、危ないではないか!」
黒幕の男が明に向かって叫ぶ。
「あんた、何者!?」
清美も明同様、銃を上に向けた。
「我が名は魔天。政治家なるぞ!」
「ぬあんですとおー!」一同が叫ぶ。
「まだ生き残りがいたのしぶとい」
美漆が、驚きながら言った。
「猫空国民は政治屋は要らないと言ったはずよ、解らないの」清美が魔天に叫ぶ。
「何を言うか小娘、我等の理想を・・・・」
魔天が続きを言おうとしたとき。
「政治屋の理想など、解るか!」
由理香、麻井奈、江理奈が一斉射撃を魔天に行う完全に頭にきたようだ。光の弾丸が魔天を襲う。だが、光の弾丸は魔天の前で弾かれた。
黒い物体が光の弾丸を弾いた。しかも黒い物体はいつの間にか人形に変わっていた。
「な、何これは!」
清美は驚きを隠せない。それは、明等もだ。
「己、魔天!」
皇殿が立ち上がり、攻撃しようとするが、黒い人形の攻撃の方が早かった。
「ぐは!」
攻撃を受け、皇殿は倒れるが、誰かに体を支えられた。一人は明、もう一人は誰か。
少なくとも、志乃や真美、清美等ではなかった。「貴様は、黴菌!」
現れた男性は闇正神黴菌事、灰金雪男(はいがねゆきお)明、志乃の従兄である。
「皇殿、何か知ってるな。説明してもらおうか」「義兄さん、一体何があったの?」
雪男、真美が皇殿に尋ねる。
「私達にも説明して下さい」
清美が皇殿に言った。
すると、また上から声がした。