海の見える車窓・settled 11

輪廻  2008-08-16投稿
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嘉代は言いたいことや自分の思いに圧し潰された。

うつ伏せたまま言ってしまったが、幸一はちゃんと聞き取れたらしく、「おやすみ。」と寂しそうに言い残して戻っていった。

嘉代の頭の中で幸一の声が自動的に再生され、流れ続ける。

「嘉代……だよ。」

―私だって…だけどキミが引っ越すから、諦めて……。いろんな人好きになろうと努力したけど…、ダメで。それなのに……それなのにいまさら、今になって……―\r

「嘉代……だよ。」

―初恋なんか、とうの昔に有効期限が切れてるとばかり思ってた。―\r

嘉代は幸一の母親に言われたことを思い出していた。

―あの時からだ…。あの時から期待はしていたのかもしれない。―\r
「小学校の頃からあの子、嘉代ちゃんにベッタリだから。」

―こんなの……虫が良すぎるよ。
今すぐ謝れば……付き合えるなら……付き合ってくれるかな。―\r


半分夢なのだろうと嘉代は思い込みながら、眠りについた。
背中には僅かに温もりが残っていた。

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