海風 奏瑠&馨  2006-06-01投稿
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あの時は、まだ幼すぎて置いて行かれないようにするのが、精一杯だったんだと思う・・・

「桜 桜今咲き誇れ・・・」体育館の中から聞こえる、歌声。
私は、それに耳を傾けていた。三月の上旬、もうすぐ三年生の卒業式だ。
春の心地よい陽気に包まれて、まどろみかけていた時だった。
「掃除、サボんなよ!!」。不意に頭の上から、声がした。
ドサッという音と共に、同級生の葉澄 紫苑が、降りてきた。
「うるさいなぁ。あんただって、サボってんじゃん。」
「そっか。じゃあ、おあいこだな。」と言って、笑った。
私は、その笑顔を忘れられなかった。
「夕月〜?」「あっ、今行く!!」 



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