海の見える車窓・settled 16

輪廻  2008-08-16投稿
閲覧数[117] 良い投票[0] 悪い投票[0]

そして恋文としてだけでなく、意外な形で兄の幸一にもメッセージが残されていた。

¨たぶん、コウ兄のことだから、カヨっちしかおよめさんにしないと思うなぁ。カヨっちはわたしのもくひょうの人!すっごくキレイで、びょういんに来るまではやさしくしてもらってた。びょういんに来てからは会えなくなったけど元気かな。でもコウ兄にはぜったいカヨっちしかいない!¨

嘉代はとにかく驚いていた。
何度か遊んだ記憶はあるが、自分の名前、幸一とのやり取りやお互いをどう思っていたかまで…。

全てを幸端は見ていた。

まるで幸端が結んでくれたかのように、嘉代は幸一のもとへ来たのだ。
嘉代の中に固い決意のようなものが生まれた。

運転手は優しい顔で言った。

「幸端がたまに話していたカヨちゃんが目の前にいるなんて。奇跡だなぁ。」

「いいえ。幸端ちゃんが呼んでくれたんです、きっと。」

嘉代は手紙の二枚目だけを使って書かれた幸一宛ての部分だけをもらった。
幸端が考えたのであろう、自分の恋人への思いと、兄や家族への思いとは明らかに別々の紙に書かれていた。

小学生とは思えない幸端の繊細な気遣いに嘉代は涙を流し感謝した。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 輪廻 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
◆因縁の対決◆
毛穴・黒ズミVSジェル


▲ページトップ