たかが1勝の喜び 第5話 女子レスリングとの出会い

こうちゃん  2008-08-17投稿
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初出場の試合に完敗した僕は、次の試合に向けて益々練習に励むことになった。

和室でプロレスしていた頃の僕からはとても想像出来ない姿だ。

コーチの号令や言葉口調も激しくなり、きつい叱責を受けることも度々あった。

『コラーッ!お前!
甘いんだよ』

『やる気ないんなら帰れ!』

でも、このコーチについて行けば必ず勝てる。
絶対強くなれる。
そう信じていた。

〜そんな時〜
5人の女子高生が道場に入門してきた。

今でこそ、メジャー化している女子レスリングだが、その当時は、男子にも増して更に地味だった。
可愛い女子高生のイメージとはかけ離れて感じられたのか、
変わり者扱いする声も少なくなかった。

でも今日の発展の原点は、ここから、始まっているのだと僕は思う。

これからこの5人の女子高生たちとデットヒートを繰り広げることになるのだが。

母親
『女の子がやってんのんかいなー』

『気ーつけたりやー
怪我さしたらあかんでー』

でも、そんな母親の心配は全く無用だった。

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