入学して5目の昼休み。
「メンバー俺の他に誰もいねぇの？」
「まだね。でも、もう一人は俺の中では決まってる。」
「へ〜誰？」
「7組猫宮 悠。知ってる？」
「知らねぇ。なんか皆名字動物入ってるな。」
「そうだよ。あとは鳥がつくヤツがいればねぇ…」
「…もしかして、お前俺誘ったのって…？!」
「ん？名字に犬が入ってるから。それが ？」
「お前、馬鹿だろ？!普通名字じゃ決めないし。」
「そう？じゃ、何で決めたと思ったの？」
「…顔？」
まぁ、確かに犬井はもてる。
最近良く女子に話しかけられてるのを見る気がする。っま、俺もそこそこ顔はいい方だとと思ってるけど？…なんちって。
とにかく、今は猫宮を探さねば。
とか騒いでるウチに7組の前までやって来た。
7組に俺の知り合いはいないが、犬井の友達がいた。
「よぉ、武。猫宮ってヤツいる？」
「おっ!和じゃん。猫宮ならあの可愛い感じのヤツ。」
「サンキュ。」
さすが犬井の友達もイカツイってかチャラい感じだった。
でも、可愛い感じ？もしやの女？悠って名前だから男かと思ってたけど、女の可能性もあるよな。
「おぃ。猫宮!!ちょっと来いよ。」
っていきなりかぃっっ!!!犬井喧嘩売ってるんじゃないんだから。
「ん？誰？君ら。」
あれぇ〜？!女の子っぽいけど、男だ。
「あのさっ、俺達とバンドやろうぜ？」
「バンド…？」
「そう。バンド入れよ。」
犬井強引。って俺もあんま人の事言えないけど。
「いいよ。」
「マジで？!やったな、犬井。」
「おぅ!!!!!!」
「「って、え゛━━━━━━!？!？!？」
俺達はかなり驚いた。側にいた生徒達が一瞬皆こっちをみた。
「何でそんなあっさり？」
「通もう少し考えるだろっ？？」
「軽音部入ろうと思ってたから。それに君達なんか面白そうだったし。」
面白そうっておぃ!!!
「まぁ、入ってくれて良かったよ。俺は犬井 和樹。ドラム担当。」
「もしかして、2年生と喧嘩して勝っちゃったって噂の？？」
「多分俺。」
待てよ。犬井が怖くてやっぱり辞めるとか言わないよね…？
「…凄いねぇ。今度喧嘩教えてよ？」
そう来たか。意外と強いな。違う意味で。
「俺は馬場 恭一。ギター担当。よろしく。ちなみに、猫宮はベースだから。」
「もうベースって決まってんの？」
「嫌？？」
「いや、ベースやりたかったから。」
話しうまくいきすぎ…。
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