恋愛論*終

デニミウン  2008-08-19投稿
閲覧数[182] 良い投票[0] 悪い投票[0]

亜紀は少し考えてから…。


「そういう考え方。裕樹らしいわね。とても良いと思うわ。私の事も気にしてくれているんだろうけど大丈夫よ。


いつも私に対して真剣で、一生懸命で、優しかった裕樹との思い出は、これからも私にとってとても大切なものよ。


それぞれの人生に大きな意味のある恋愛、お互いにそう感じる恋愛が出来たってこと。


まだ先の長い人生だけど、私は多くを望まないわ。


裕樹の幸せをいつまでも願ってる」



久し振りに聞く亜紀の声。愛しい愛しい亜紀。


瞳と過ごす長い長い年月を思い描いて亜紀への思いを断ち切る。


最後だ。最後は笑って…。


既に亜紀の頬を伝っている涙に気付く。


思わず亜紀の頬に触れる。濡れている頬を親指で何度も拭い…。



そして…最後のキスをした。



「さよなら。ありがとう」



「大好きよ。元気でね」



愛、感謝、信頼、希望、勇気、得たものすべてをしっかりと心に刻み込むための、今までで一番長いキス。



誰も真似出来ない、二人だけの恋愛。二人で出した恋愛論。



月下美人がいつまでも二人を眺めていた。



―完―

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 デニミウン 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
炭酸でシュワシュワー!!
痩身ジェルが進化!


▲ページトップ