夏休みが終わって、いつも通り学校に通ってる。
結城と別れた辛さを隠し、作り笑いしてる毎日。
でも、そんなことは親友の佳奈にとってバレバレだった。授業聞いてても、頭に入らなかった。クラスの友達ともなんとなく一緒にいた。だって、一人になったら‥結城のこと考えてしまうから。一人になりたくなかった。
家に帰ってもわざと明るくふるまった。
「あんなに泣いてたのに元気だね。そんなに好きじゃなかったんだ」
と母に言われた。
(好きなんだよ。ほんとは、今でも泣きたいくらい結城のことが好き。まだ結城が好きなんだよ?忘れるしかないの‥)
心の中で思っても、母には言いたくなかった。
「好きだったよ‥」
と笑って言った。
夜になって、一人で息を殺して泣いた。
結‥グズッ‥城、好‥ヒクッ‥き。もう、思‥ヒクッ‥って‥グズッ‥も無駄‥な‥ヒクッ‥の‥グズッ‥か‥な‥。
神様。
結城を頭から消して?
結城が忘れられない。
好きだよ‥
思うことは自由だよね?
相手に迷惑かけないから。
結城がいないなら、生きてる理由がないよ。
頑張れないよ‥
あなたじゃないと駄目なの。
他の誰かじゃなく、あなたじゃないと。
戻ってきて‥
他になにもいらないから。
あなたさえいれば…
ねぇ、結城。
この声は、あなたに届いていましたか?
きっと、届いてたよね?
そう、信じたい。
だから、今の幸せがあるんだよね?
結城も苦しんでた?
もし、苦しんでたなら、あたしは結城以上に苦しんだ。
あたしたちは、運命の2人なのかな?
生まれた時から、こうなる運命だったのかな?
もし‥生まれた時から決まってたなら、あたしはあなたを選ばなかった。
きっと、2人が出会った時に運命が決まったんじゃないかな?
もし‥出会った時に決まったなら、あたしはあなたに会えて良かった。
後悔はしてない。
幸せな毎日だったから。
また会えたらいいな‥