Forgot-11-Final

黒和  2008-08-22投稿
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そのことが嬉しくて、また少し涙がこぼれ落ちた。

そうして彼……私の物語は幕を閉じた。


そういえば、今日はテストがあるのか
他人事のように呟いてみる

言葉にすれば、全てウソになってしまう気がするのだが、
私の心は誰かと繋がっていて
たとえ記憶からこぼれ落ちようと
決して消えることはないのだ



東の窓から差し込む朝日が 頬をサッと撫でる。
窓を開けると、スズメの鳴く声と 夏の匂いが私を満たす


 また 今日という日が始まるのだ




      〜Fin

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