そのことが嬉しくて、また少し涙がこぼれ落ちた。
そうして彼……私の物語は幕を閉じた。
そういえば、今日はテストがあるのか
他人事のように呟いてみる
言葉にすれば、全てウソになってしまう気がするのだが、
私の心は誰かと繋がっていて
たとえ記憶からこぼれ落ちようと
決して消えることはないのだ
東の窓から差し込む朝日が 頬をサッと撫でる。
窓を開けると、スズメの鳴く声と 夏の匂いが私を満たす
また 今日という日が始まるのだ
〜Fin