信じたい―偽りの男―

ぱいん  2008-08-23投稿
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結衣たちは体育祭があった。結衣は怪我して見学していた。

昼になってご飯食べてる時、1組のカップルが目に入った。
(結城…元気かな?)
考えたくないのに、考えてしまう。


校長の話が終わって、体育祭は幕を閉じた。体育祭の次は文化祭!楽しい行事ばっかだ。きっと、結城のことを忘れられる。

放課後になって、最近は部活に行ってる。体育祭の準備や文化祭の準備で忙しいからだ。たまに部活をさぼって、学校の近くの公園でバドミントンをしてる。友達と遊んでると、楽しいから忘れられる。最近、どうでもいい男と付き合っていた。コクられたから付き合った‥ただ、それだけのこと。特にデートもしてない。相手はダブルデートして、遊んだことある直だ。付き合いたくないけど、佳奈の一言で付き合うことになった。
(金をいっぱい使わせればいいんだよ)

文化祭で結衣の学年は、壁に絵を書くことになった。文化部の結衣は、当然係に決まってる。8人ぐらいのチーム。その中の1人にチビって言われてる。まぁ、ユタの言ってることはあってるけど。結衣はサルと言って言い合いしてる。

終わるのは6時だ。外はもう真っ暗。直と帰ることになっている。直も文化祭の準備の係だからだ。
「なんか、話してよ」
「なんかって言われても」
直と結衣の会話はあんまりない。どうでもいいから、話さなくてもいいんだけど。
「バイバーイ」
「じゃぁな」
2人はわかれた。


直とメールしてた。
〈キスしたくない?〉
結衣は打った。
〈え?〉
〈したくないならいいけど〉
〈受験生だし、高校になってからでもいいんじゃない?〉
〈そだねっ〉
メールは終わった。
(直を好きになってキスすれば、結城を忘れられる)
そう思って、結衣も眠りについた。


きっと、最低だよね?
こんなことしても、忘れられないのに‥

あたし、結城じゃないと駄目なの。
結城じゃないと‥



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