第三話、背後霊対霊能者前編
京助と影香の同居生活も一月になろうとしたある朝、事件が起きた。
影香が京助の子を妊娠した。
「待てえぇぇい、んなことしとらん!」
京助は、何故か影香に叫ぶ。
実は、ナレーションの台本を影香が書き換えたのだ。
「あら、ばれた?」
ばれるわい。
それはともかく、事件は本当に起きた。
毎度の事だが、影香が京助のベッドに入り込み、翌朝に京助が影香の胸を掴んでいる。
影香は何故か慣れて来たようだが、京助は、影香が入り込んでくるのをとめるのは諦めたが、何故毎朝胸を掴んでいるのだろうかと、最近悩んでいる。
そして、今朝、事件が起きた。
「御早う京兄!久しぶり元気!」
急に部屋のドアを開けたのは、京助の従妹の林光江(はやしみつえ)
夏休みを利用して、猫空の東にある街、東都(とうと)から来たのだ。
「京兄!、起きてよ・・・・・・・」
光江は沈黙した。京助のベッドに影香が居るのにそして、京助が影香の胸を掴んでいるのを見て。ご丁寧に胸元がはだけているおまけ付き。
「ん、影香、又、ん、み、光江!」
「ん、御早う、京助。又胸掴んでいる」
最悪のタイミングで影香が起きた。
「又胸掴んでいる!?、女連れ込んで、京兄のけだもの!」
正に、事件が起きた。