ラジコンを爆破し電話が鳴った後、ダル達は車に乗り込んでいた。あの場所にいたままでは警察に捕まるからだ。意外にもあの男は、ダルが電話に出るまで待ってくれた
『やぁ。よく爆弾を見つけれたね』
電話に出るなり男の憎たらしい声が聞えた。最初の時よりも数倍憎たらしく聞えるのは気のせいでは無いだろう
『しかし、すまないねぇ。爆弾の解除の仕方を教えて無かったよ』
ワザとらしく言う男はゲラゲラと笑い出した
「てめぇおちょくってるのか!」
電話越しに怒鳴り勢いに任せて切ろうとするダルを慌てて静止させるエドは「怒ったら向こうの思う壺」と耳打ちした
『だが、ワザと折れやすいリモコンを渡しても良く対処しきれたもんだ』
その言葉を聞いた瞬間ダルはまた怒鳴りつけようとしたが何とか理性で堪えた。その言葉を聞いたエドは……
(やはり僕らに見張りが付いてるのか)
そう思ったが言葉にはしなかった。そうこう考えてるうちに男は次の指示をだした
『さて、次の爆弾場所を言おう。次はK学園に向かって貰おう』
!!?
なんと次に仕掛けられた場所はダル達の母校だったのだ!
「よっよりによってK学園にだと!!」
ダルが怒るが
『さて、今回もヒントを出してあげよう。ヒントは“二度ある事は三度ある”だ…………そうそう、今回はちゃんと解除方法を伝えよう』
怒ってるダルを無視してダラダラと説明する男に……
「さっさとして。爆破時間まで20分を切ってるんだ」
と、エドがダルから電話を奪って、冷静な口調で言うと
『OKOK。爆弾には赤と青の2本の線がある……まぁ古典的だがそのうちの一本を切れば爆弾は解除される』
「っておい!どっちを切ればいいんだよ!!?」
ダルが横から聞くが男はすでに電話を切っていて手遅れだった
散々おちょくられたダルは腹を立ててたが、今は一刻も早く母校に向うのが先だった
会話は五分弱で残り15分だったが、またもやエドのワープじみた運転で爆破5分前に学園に到着出来た
「またK学園が狙われるなんて……」
「絶対に犯人を一発ぶん殴ってやる!!」
2人は犯人に文句を言いつつも車から降り爆弾場所まで急いだ