「フライシンワーク？」
４人がハモって言うと
ギラム）百人の中に上手く波長が合わないのに無理矢理宝玉を入れられ宝玉に精神と体を乗っ取られた者がいた。その者がフライシンワークだ。そいつは乗っ取られてすぐに姿を変え龍と悪魔が混ざったような生き物になり世界を破壊し始めた
そう語るギラムは妙に生き生きとしていた
風紀）それが“世界滅亡”か？
ギラム）そうだ。たったの７日でこの星で生きている者は研究者と宝玉を宿したものだけとなった。こいつらは地下に逃げ込んでいたので助かったのだ。そしてたった１ヵ月にフライシンワークは世界を砂漠の世としたのだ。「このままでは滅んでしまう」そう思った科学者達は対抗手段として宝玉を宿した者達の大半を犠牲にして月の結晶を作ったのだ。月の結晶が造られてすぐにフライシンワークと戦った…そして人類は勝利した
ナラビ）やった
ナラビは思わず人類が勝ったと聞いて言葉にしてしまった
ギラム）だが、月の結晶にやられてもなお、フライシンワークの力は強大だったのか月の結晶があるこの土地意外では緑は再び育つ事は無かった……………今まではな
ギラムから最後のセリフと同時に不敵な笑みが出る
ギラム）ちなみに月の結晶を造った時の副作用で研究員の中の数人が体を変化させまた特殊な力を使えるようになった。それが変表族と生天族だ
香雲）それで、私達見たいな特異な一族が……
話を聞いて４人は半ば納得した
ギラム）おい、そこの風家の生き残りよ……何故月の葉書を読むと力が得れると思う？
ギラムが話を若干変えて風紀に聞くと
風紀）月の葉書に力がそれぞれあって読むと力が開放されて会得出来る……だろ？下衆野郎
風紀は答えながらでもあくまで喧嘩腰を保っていた
ギラム）その通り。つまり、月の葉書には“力”が“封印”されてるんだよ
風紀の悪口を無視して平然といった
ギラム）言い換えれば月の結晶にも“封印”の力もある
風紀）んな事分かってるさ！俺も最初はそれが目的だったんだよ
風紀が苛立って言うと
香雲）フライシンワークと戦った……
雷斗）月の結晶には封印の力……
２人が呟き考えてると
「まさか！！」
二人の声が重なる
雷斗）月の結晶は……フライシンワークを封印していた？
[456] 
[0] 
[0]
