『迷惑も考えずこちらの一方的な感情で誤解を招くような言動を取ってしまい、大変申し訳なく思っています。』
夜中12時過ぎに
貴方が見るか奥さんが見るか分からない携帯へ送信した
貴方をかばうように自分を犠牲にした
私の一方的な感情
貴方の迷惑
嘘を二つ並べた
それが悲しくて辛かった
だけどこうするしかなかった
私なりに懸命に考え出した結論
返信するかも迷った
だけど無視をすれば貴方の誤解は解けない
少しでも貴方も奥さんも楽にしてあげたかった
私の過ち
許してもらいたい訳ではない
許されるはずもない
でも答えを出さないといけない
今の幸せは続かない
続いてはいけない
自分の幸せが見えた気がした瞬間誰かを傷付けた
罪悪感に襲われ
恐怖さえ感じた
奥さんの傷に比べれば私の傷なんて
そう思えたときやっと後悔に気付いた
『送信完了』
その文字を見たとき
少し肩の荷が降りた気がした
もう終わる
もう誰も傷付けたくはない
傷付けなくて済むなら私が傷付けばいい
貴方を責めたりもしない
短い恋でも楽しかったから
また人を愛せて嬉しかったから
だけど瞼が熱い
楽になるのに
楽にしてあげたいのに苦しくてたまらない
薄れて行く貴方の存在が愛おしくて悲しい
終わりを決めた
ただ涙腺が緩む
涙が止まらなくて改めて貴方への想いの大きさに気付く