荒廃都市

ドラゴン  2006-06-02投稿
閲覧数[544] 良い投票[0] 悪い投票[0]

〔第1章 10月25日〕・・・悲劇は10月25日に起こった。まるで今までの人生と思い出が抹消されるような出来事だ。オレの名前は小早川 雄太、年齢は20歳。今年の3月に大学を卒業し、4月に無事社会人の仲間になった。最近やっと社会人生活にも慣れてきて、毎日会社で忙しく働いている。2月に買ったスーツにネクタイ、それに革靴は10月になっても真新しい感じだ。関東大震災が起こった10月25日の朝、オレはいつものように横浜駅から東海道線で通勤していた。駅の階段を登り、7時15分の電車に乗る。この時間の電車はいつも満員だった。もちろん、満員電車だけは約7ヶ月経った今でも好きにはなれない。しかし、この日会社に辿り着くことは出来なかった。鶴見駅を通過したとき、電車は前後左右に激しく揺れた!他の乗客に腹部を体当たりされ、一瞬死にそうな痛みに囚われてしまったが、車内は更に激しく揺れてきた!そして少し宙に浮いた後、車両は大きく右に脱線した!脱線したのが解ってから2秒後、車両は右側から大きく下へと傾き、グルグルと廻った!それからオレはしばらくの時間、意識を失っていた・・・。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ドラゴン 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ