「なっなんだって!?」
風紀とナラビが驚愕する
ギラム)正確には今でも…だがね
ギラムが笑って言う
ナラビ)でっでも人類が勝ったって言ったじゃん!?
ナラビが悲鳴じみた声で聞くと
ギラム)フライシンワークの力は絶対的だった。科学者達には封印するしか残された道は無かった
ギラムが冷淡に答えた
先程の香雲達の発言を聞いた風紀にはある不安が何度も過ぎり…
風紀)じゃあ、お前の目的は…
耐え切れず聞くと
ギラム)フライシンワークの復活さ
予想通りの回答に4人に衝撃が走る
風紀)そんな事をしてどうなる?その話が本当としてお前なんかに操れるわけないだろう?
ギラム)何の為に偽の月の葉書を造って使わせていたと思う?
ギラムが答えた時だった
雷斗)思い出した!
不意に雷斗が叫び風紀ら3人が雷斗の方を振り向くと
雷斗)あいつはコピー野郎!
雷斗がギラムを指差し言うと
香雲)コピー?
雷斗)あいつは生天族なんだ。その力がコピーでその力を使って偽物の月の葉書を造ってたんだ
ほとんど息継ぎなして言い切ると
風紀)なるほど……それで偽の月の葉書が流通していたんだな
風紀らが納得していると
ギラム)私は、この力を雷矢に見せて交換条件を出したんだ
風紀)交換条件?
ギラム)私には、迅速に動ける駒がいなかった。なので“私が偽物を造る変わりにこれを使わせて精度を確かめてくれ”ってな。報酬はフライシンワークの力を平等に使う事で成立した
香雲)精度を確かめてどうするつもりだったの?
雷斗)月の結晶の偽物を造る気さ
雷斗がギラムの変わりに答えた。記憶が鮮明に思い出されたんだろう。握り拳を作っていた
風紀)月の結晶の偽物?んなもんどうするんだよ?
ギラム)頭悪いねぇ風家。つまりこの月の結晶を破壊してフライシンワークを甦らせ偽物で一部を封印しつつ操るのさ
ギラムが自信満々に答えた
風紀)しかし、偽物の葉書はすぐに壊れたぞ!!
ギラム)壊れる前に造ればいいさ
自信に満ち溢れたギラムに迷いは一切無かった
そんな中、今の話とは別に主犯にどうしても聞きたかった事を募らせていた雷斗は歯を食いしばり
雷斗)何故風家を襲わせた?
勇気を振り絞り聞いた