キーン コーン カーン コーン・・・
学校の鐘が鳴る。 「ふぁ〜・・・よく寝た・・・。」 「なにいってんの?もう放課後だよ」 「え゛!・・・嘘!?」 「・・・本当」俺は丸一日学校で寝ていたらしい・・・飯も食わずに・・・。「腹減った〜・・・」 「はぁ〜。早く変えろ」 「おう」 俺(進堂 薫)と幼馴染(紫陽花 夏海)は今訳ありで一緒に暮らしている。クラスの奴等は羨ましがる奴といちいち五月蝿く言ってくる奴がいる。そんなことどうでもいいと思うけど・・・「どうしたの?早く行こうよ」 「あ、あぁワリィ」 〜自宅〜 「お待ちどーさま。」 「ごめんね、私料理下手だから・・・」 「いいよ、別に。俺だって好きでやってるんだから」 家での家事は全て俺がやってる。まぁ、趣味だからいいけど。(みんなからは変わってるって言われる。「はぁ〜、美味しかった」 「お粗末さまでした」 「んじゃ、おやすみ〜」 「あぁ、おやすみ」一様これも日課だ。夏海は食ったら勉強して寝る。俺は食器を洗って飯炊いて勉強して寝る。だからいつも寝るのは最低でも0時ぐらいだった。「はぁ〜終わった終わった」こうして俺は部屋に行く。
勉強を終わらせてやっと眠れる。その後は朝までぐっすりだ。 ベットに入ろうとしたらいきなり夏海が入って来た。「ねぇ、薫・・・その・・」 「なに?」 「一緒に・・・寝ても・・いい?」・・・・・・・・はっ?いきなりなんなんだ?
今までこんなことはなかった。「どうかしたのか?」「・・・ううん。ただ」
「ただ?」 「・・・なんとなく・・・」なんとなく・・・・か。 しばらく悩んだが結局「・・・いいよ」ということで一緒に寝ることになった。 なんだか近くで見ると可愛く見える。寝顔のせいもあるのだろうが・・・可愛い。ジーっと顔を見ていたら夏海がいきなり目を開け「・・・なに?」俺はなぜか「・・・いや、可愛いな〜と思って」と本音が出た。別に違うこともいえたはずなのに・・・・
夏海と俺は顔を真っ赤にしながらずーっと見詰め合っていた・・・・。
・・・・・・こうして眠れないまま夜が明けた・・・・・・
続く?