次の日も次の日も‥結城のためにマフラーを編んでいた。
クリーム色の黄色と緑色をいれたマフラーだ。
相変わらずメールは続けていた。なんか、付き合っている頃より、メールしてるように感じた。結城とメールしていると、嬉しくなってる自分がいた。結城が例え…好きじゃなくても、繋がっていたかった。結城に自分のこと好きか、聞いてみたいと心のどこかで何度も思った。でも、聞けない‥聞けるはずないんだ。
この関係を壊したくないから‥
結衣は壊したくないから、聞けない弱い人間なんだ。自分が情けなく思っていた。
結城‥あなたはあたしのことどう思っていますか?
好き?嫌い?
きっと、嫌いだよね。
嫌いだから、別れたんだから‥
あたし、結城しか駄目なんだ…結城しか。
こんなこと思ってるあたしって馬鹿だよね。
でも、結城のためならなんだってできるんだ。
怖いかもしれないけど、死ねって言われたら死ねるかもしれない…
愛ってすごいよね。
人を狂わせるから…
恋はすごいことなんだ。幸せになったり、嬉しくなったり、楽しくなったり…
時には、悲しくなったり、辛くなったり、泣いたり…
この感情は、恋をするから体験できる。
恋はすごいことなのだ。
今‥結衣は片思いだけど、これも立派な恋。
結衣はもう…結城とメールだけする関係でいいと思った。
それだけで、幸せだから・・・