ディフェンド? ”2人の少女と水” 13

 2006-06-03投稿
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 「ちょっと、啓吾。真面目にやってよ」
 啓吾は、パソコンの前に座ったままボーっとしている。
 「だってよー、見っかんねぇんだもん」
 「え・・・」
 2人は、朝から闇夢玉の情報を調べていた。 
 「あっ・・・」
 怜が、パソコンの画面をみながら言う。
 「なんだよ?」
 「これ、見て!」
 啓吾は、怜が指差す所を見る。
 「翔・・・?」
 パソコンの画面には、翔の顔写真と闇夢玉の情報が書いてあった。
 「翔が、あれを持ってるの?」
 「わからない・・・」
 「とにかく、翔が居る所に行ってみよう」
 2人は翔がいる町、ルネロに向かった。
 
 ―ルネロ―\r
 「ここかぁ・・・」
 「みたいだね。・・・でも、誰も居ない」 
 啓吾達は町の中に入り町の角を曲がった。
 「あっ」
 2人の前には数人の男の子に囲まれた、女の子の姿があった。
 「化け物〜っ」
 男の子達は女の子に石を投げた。
 「アッチ行けよ〜」
 「ちょ・・・、やめなさい!」
 怜が、男の子達の所へ駆け寄った。と、男の子達は怜の方を見て立ち去った。
 「大丈夫?」
 その女の子は傷だらけだった。
 「大丈夫だよ」
 何処からか、声が聞こえる。
 「えっ・・・」
 2人の後ろの曲がり角から姿を現したのは、怜の目の前にいる女の子にそっくりな女の子が立ってた。
 「私は全然平気だよ。だって、そのコは偽者だから」
 と、言うとそのコはペットボトルを取り出した。
 「お戻り」
 と、言うと怜の前に居た女の子のあちこちから水滴が地面に落ちた。そして、あっという間に水は増え女の子は消え、ペットボトルの中に吸い込まれていった。
 「どぉ?凄いでしょ」
 2人は、その女の子を見たまんまだった。
 「貴方・・・いったい・・・」
 怜が口を開いた。
 「私?私は、凛。そして・・・」
 
 「リイバーだよ」

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