−次の日。
なんか昨日は散々なめにあったが今日は嬉しいニュースが入った。なんとこの茜寮に新しい仲間が増えるのだ!
「で、孝一。どんなやつなの?」
「見てからのお楽しみ」
なんか嬉しそうだな孝一クン。
昨日も寮に来ていたらしいが俺はぶっ倒れてたので知らない。まったくタイミングが悪いのなんの。
そして〜
ガラガラと扉が開いて寮の管理人の先生が入ってきた。
「はい注目〜。みんな知っているだろうがこのおんぼろ寮に新しい仲間がふえるぞ」
管理人の杉下 廉太郎先生は若い男の先生である。生徒からも信頼されていてなぜか他の先生は頭があがらないらしい。
「待ってました!」
俺のテンションはもはやスカイハイだ!
先生の後から入ってきた生徒は見覚えがある女の子だ。
「えっと、今日からこの寮に住むことになった宇佐美 湊です。」
「あれ?どっかで見たような気が」
「ちょっと、昨日悠が助けた子でしょ」
奈緒先輩が言った。
「そうですよ兄さん」
先輩と妹に言われて俺はやっと思いだした。
「ちょっとボケてました。」
まぁ昨日は色々あったから忘れてたってしょうがないさ。