その途端!
うわぁ!
いきなり突風を浴びたかと思えば家が目の前にあった。
あれ?
まだ帰ってる途中じゃないのか?
おかしいな?
俺は体の隅々まで見渡した。
何の異常もない。
何だろう?
俺は今、非常に混乱していた。
なんせまだ一日目なのだから。
俺は気づいた。
さらに混乱した。
試してみた。
「よしっ!」
俺はまだ予想が立ったところだから、半信半疑で右手の人差し指がナイフになるように想像した。
にゅーーん
指が伸びて、細く、尖っていて、刃があるものに変わってきた。
自分の中の疑っていた方の人格が、飛んでびっくりした。
「嘘だろ・・・」
この事を誰かに言いたくなった。
俺は真っ先に怪奇現象好きな黒崎へと伝えたくなった。
俺は自分が鳥になる想像をした。
俺は空を飛んでる。
小さい頃のいつの日かに夢を見たかな・・・
空を飛びたいってよく願っていたもんな。
俺はそんなことを考えているうちに、黒崎の家に着いた。