その時、丁度通りかかった黒崎がいた。
「どうしたの!?大丈夫?」
いつもは陽気なこいつが、こんなにも真面目になれるなんてと、俺は思った。
「ああ、大丈夫だ。」
俺は、マンションの間から出て、河原に行った。
そこで、黒崎にさっきの事を話した。
「そいつらって、名の知れた不良グループだよ?よくかすり傷で済んだね・・・」
俺は、さっきの奴らを思い返してみた。
そいつ等は、よく無事に生きて帰れたな。
俺はそう言いたい。
よく考えれば、俺が力を使えばそいつらは逃げたかも知れない。
次会ったらただじゃすまさない。
そう決めた。
黒崎とお別れして、家に帰った。
6日目・・・
俺は昨日の所へ向かった。
『よう、兄ちゃん。金は持ってきたか?』
奥で皆笑っている。
先頭の一人に、ここでは言えないような言葉をぶちまけた。
『あぁ?何だと?ヤんのかコラァ!』
集団で来た。
予想通り。
俺はどんな攻撃も当たらないように想像した。
サッサッサッ
全てかわした。
当たり前だ。
今の俺には、核爆弾すら当たらないんだからな。