不思議な一週間 ラスト

zero  2008-08-27投稿
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夢の中・・・

「貴様に力を与えた初日、我が輩は一週間しか力を与えないと言った。」

そう神は言った。

俺は元々、力など望んでいなかった。

人とは、欲望があるから、理性を保てる物だと思う。

俺が理性を失わなかったのは、奇跡に等しい。

「こんな出鱈目な力なんか望んでいなかったんだよ。」

「そうか。我が輩のミスだったな。」

そう言って神は笑った。

「我が輩の狙いを教えてやろう。」

俺は、俺に力をくれた本当の理由を聞いてみたくなった。

「それはだな、この世に恨みがあるからだ。」

俺は耳を疑った。

「それは、俺が世界を滅ぼしてくれると思ったからか?」

神は、笑ったままだった。

そこで目が覚めた。

急いで指をナイフになるように想像した。


ならない。

俺は戻った。

普通の人間に。

歓喜していると、俺の家のベルが鳴った。

どうやら黒崎らしい。

部屋にあがるなり、いきなり

「見てて!!」

と言って

手を差し出した。

特に変わった様子はない。

「どうしたんだ?」

しばらくして

「ううん、何でもない。」

と言った。



この光景、何処かで見たような・・・

そんな気がしただけである。

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