ドジー博士の失敗談3〜発覚〜

hiro  2008-08-27投稿
閲覧数[663] 良い投票[0] 悪い投票[0]

テレビの中では、衝撃的なことが起きていた。
そこには、大型トラックが、テレビの画面に向かって突っ込んでくる映像が映っていた!生放送で。
やがてテレビは真っ暗になった。そこで青木は、はしゃいだ声で言った。
「すごいのを見たぞ!ライオンがシマウマに食べられてるのを見てるくらいすごいですよ、ドジー博士!」
「青木、お前は何を言っているんだ!」
ドジー博士は、焦っていた。
「何がですか?」
「これは、私たちのせいだ。いや、お前のせいだ!」
と、大きな声で言った。博士には、街が大変なことになっていることが、目に見えていた。
「何を言っているんですか、急に。」
青木は困った顔をしている。
「もとはと言えば、お前があんなものを発明すると言い出したからいけないんだ!」
博士は興奮している。
「ああ、まさか…。」
青木は戸惑いながらも、この大変な状況にやっと気付いた。
ドジー博士は、ドアの向こうへ、逃げるように走って行った。
「ラジオは、車にもついているんだ。あの音楽を聴いた全国の運転手が、眠ってしまって、事故が…。」
青木は、自分に説明するように、1人で呟く。
そこで、勢いよくドアが開いた。
「警察だ、動くな!」
警官が3人、青木の前に立っている。3人とも銃を構えている。
「お前だろ、この、大変な事件の犯人は!」
警官は、迫力のある声で問い詰めてくる。
青木は、あまりの迫力に何も言えない。
「ドスーン!」
銃声が鳴った瞬間、青木は目を覚ました。

「あれ?いつから眠っていたんでしょう。」
「多分、快眠メロディー第1号を聴いてからだろう。」
「じゃあ、ラジオ局に行ったのも夢ですね。あの前代未聞の事件も。」
「何のことだ?私はご馳走を腹一杯食べる夢を見たぞ。」
「ああ、違う夢を見るに決まってるか。」
「なんだ?その前代未聞の事件って。」
「ドジー博士、僕たちは、とても重要なことを忘れてました。車で聴いたら大変だ。」
ドジー博士は、首をかしげた。
ー終わりー

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 hiro 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ