願い

朔夜  2008-08-28投稿
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どんなに願っても、

どんなに望んでも、

どんなに想っても、


それでも僕には、
その願いを言葉にすることすら出来ません。


声に出してしまえば、
きっとこの想いは止まらなくなる。

「もう一度、貴方に逢いたい」

たった、それだけの願いなのに…。


絶対に叶わない願いだと、僕はわかっている。

だって貴方はもう、
この世にはいないのだから。


いつか時間と共に、
僕の想いや願いが、
次第に風化していき、

逢いたいと強く
願わなくなるのだろうか…。

逢いたいという、
願いを声に出す事が、
出来るようになるのだろうか…。

そして、
貴方がいないという事を
受け入れ、
声をあげて泣くことが出来るようになるのだろうか…。

今はまだ、
貴方は僕の中で余りにも鮮明に生きていて、
居ない事実を受け入れられずにいる。

僕の本当の願いは…、

貴方に逢いたい?

それとも…
貴方が居ない事実を受け入れ泣きたい?


貴方の事を願い続ける内に、
僕自身、貴方に何を願っているのかすらわからなくなってきた。

僕は、一体何を願えばいいんだろう。



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