守護神8

雷覇  2008-08-29投稿
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「まずまずか…」蓮はそう言うと周りを見渡した。20人、それが不良達の数であった。

……さて、後はこいつらをどうするかだが……まあ、たかが不良、これ以上向かって来る程、馬鹿ではないだろうからほっといても大丈夫だろう。何故、風音を狙ったかは気になるが、それよりも問題はこの罠だな、相手を封じる為の罠は基本、手足を封じる類の物。そして何よりこの罠は術式の物、対象者が罠に触れたら動きを封じられるといった物だ。普通はこんな罠などほっとけばいいのだが、本来、この手の罠は相手の強さに応じる、術者の強さよりも低い者にかかる物だ、逆に対象者が強ければ意味をなさない、ここで問題なのは、この術者が風音の守護者以上の奴と言うことだ。風音の、特に財閥クラスの守護者となればかなりの者、それ以上ということは、この手の強者が弱者の自由を奪うといった点からも明らかに南ガラナ地区の上位の者の仕業である。やはり動き出している、誘拐はおそらく相手の力を見る為だろう。まあ、とりあえずは相手の出方次第か……基本、守りは後手だからな、それに俺はただ仕事を全うすればいいだけだ。そう思い、蓮は罠を見続けた後、この場を後にした。



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